みなさんこんにちは、友です。これは日本語を勉強している人のためのPodcastです。教科書の日本語はおもしろくない。でも、ドラマや映画は難しすぎる!そんな人のために、日本語教師の友がちょうどいい日本語で話をします。
えー、今日はですねJLPTの問題の解説の続きをしたいと思います。前回は、あのー、文字・語彙ですね。ことばとか、漢字とかの問題の解説でしたが、今日は文法のほうに行こうと思います。
ということでですね、今日のPodcastは聞く前にその、JLPTのN3の公式問題集を解いておいてください。それじゃさっそくね、文法の問題、1からいきたいと思います。じゃあ問題1-1。えーと、これは、答えは2番の『ように』ですね。んで、これは『ように』の文法の意味は、えーと、「みんなの日本語」とかの本を使ってる人はね、教科書で勉強すると思います。「どうしてそれをするのか」っていう、その、目的ですね。で、この人はどうして頑張るのかって言うと、それは「試合に勝てるように」ですね。試合に勝ちたいと思ってる。んで、ちょっとこの問題で注意するのは、一番の「ために」っていうのも、まぁだいたい同じ意味なんですけど、これはね、試験の問題をとくために覚えておいてほしいことなんですが、『ように』と『ために』の前の動詞の形を見ると、どっちを使うかだいたいわかります。えーと、これはね、『ように』の前が可能形ですね。「することができる」って言う意味。可能形になってたら『ように』を使って、そして可能形じゃない、普通のことば、この1番の問題だったら、「勝てる」じゃなく、「勝つ」だったら、「ために」と言います。「勝つために」と「勝てるように」ですね。
はい、じゃあ、続いて2番。えーと2番は、んーと、これは答えは、これも2番だね。えーと、んで、この2番の問題は『そうです』っていうことばの使い方です。『そうです』っていうのは、いろんな使い方ありますけど、ここでは「これからどうなるか」っていう予想ですね。んで、えーと、「買えそうもない」ていうのは、「これからたぶん買うことができないだろう」と思ってることですね。んで、この『そうです』っていうことばの使い方、ちょっと注意なんですけど、文法の、こういう問題だと、『そうです』の反対、否定するときですね。『ない』っていうときは、『そうもない』とか『そうにない』と言います。「たぶんできる」って思ったら、「できそう」。「たぶんできない」と思ったら、「できそうもない」か「できそうにない」のどっちかです。で、あのー、こういう問題、テストの問題のときにはたぶん『そうもない』と『そうにない』のどっちかを使うと思うんですけど、ただ、日本人と話をするときはちょっと注意で、『できそうもない』の別の言い方で、『できなそう』っていう言い方があります。『できない』と『そうです』を使って、『できなそうです』。あとね、これは、あのー、本当は間違った文法だっていうふうには言われますが、でも、「できなさそうです」っていうふうに『さ』を入れて話す人もときどきいます。まあ、教科書にない文法ですけどね。でも使う人がいるから覚えとくといいですね。
じゃあその次、今度は3番。えーと、3番、今度は『こと』の使い方、えーと、答えは4番ですね。んで、これは『こと』の使い方なんですけど『こと』っていうのはそれについての内容とかあとは関係がある事っていう意味ですね。だから例えば「仕事のこと」って言ったら、仕事に関係があることっていう意味だし、「将来のこと」っていったら何か将来について、こう、関係がある、そういう話のことですね。
じゃあその次、えーと、今度は、んーと、4番、これは会話のときによく使う表現ですね。えーと、答えは3番です。んで、これは、小さい『つ』と『て』、『って』ていうので、『というのは』という意味です。んで、これは、けっこう会話のときにもね、よく使う言葉で、みなさんも覚えておくと、あの、使う機会がある便利なことばだと思うんですけど、何かわからないものについて質問するときにこのことばをよく使います。まあ、問題だとね、誰か知らない人について質問してますが、たとえば、あの、「佐藤さんってどんな人ですか」とか、あとは人じゃなくて、ことば、わからないことばについても、これが使えます。何か話を聞いて、えー、わかんないことばがあったら、「それってどんな意味ですか」って聞いたり。まあ、あの、丁寧に話すときはね、もちろん、この小さい『つ』と『て』じゃなくて、『というのは』と言っても大丈夫なんですけどね。だから、例えば、「佐藤さんというのはどんな方ですか」みたいな言い方をしても、もちろん大丈夫です。ただね、『というのは』、ちょっと長いので、会話の時は長いことばより短いことばをよく使うので、みんなも日本人と話すときには、このことばを覚えとくといいですね。
じゃあその次、今度は5番ですね。じゃあ今度5番は、答えは、えーと、これ、『いつ』の使い方なんですが、4番の『いつか』ですね。『いつか』っていうのは、あの、「いつなのかはわからないけど、でも」っていうときのことば、それが『いつか』です。「いつか行きたい」って言ったら、「いつ行くかわかりません。でも行きたい。」ですね。えーと、他の言葉、「いつのまにか」っていうのは、えーと、「それをしたのがいつかはわからないけど」っていうときに使います。たとえば、「いつのまにか雪が降っていた」とか、「いつのまにか服が汚れていた」とか。これで、「いつそれが始まったのかわからない」っていう使い方です。
じゃ、その次ですね。今度は、6番。これはね、『なんか』の使い方ですね。この『なんか』の使い方、ちょっと難しいとは思うんですけど、この問題の『なんか』の使い方は、えーと、たくさんある中の1つをとって、まあ例えば「これはどうですか」っていうときのことばです。えーと、まあ、例えば、『なんか』の使い方ですけど、えーと、そうですね、例えば、「私は肉料理が好きです」っていう話をするときに、「私は、例えばハンバーグなんかの肉料理が好きです」って言ったりとか。えーと、肉料理っていろいろありますけど、例えばその中の1つっていうので、ハンバーグっていうときに、「ハンバーグなんか」って言ったり。
えーと、じゃあ、その次ですね。今度7番。7番は、えーと、これは「ほしい」の使い方なんですが、日本語の「ほしい」の使い方ってちょっと注意で、自分のこと、「私は何かがほしいです」っていうことはできるんですけど、他の人は、えーと、私じゃない別の人については、「ほしい」っていう言葉をつかってはいけないんです。日本語はそういうルールがあります。これ「ほしい」だけじゃないんですけど、「ほしい」の他に、気持ちの言葉、「楽しい」とか「悲しい」とかそういうのは全部、あの、自分のことだったら「悲しい」とか「楽しい」って言ってもいいんですけど、他の人については言えません。他の人の気持ちを言う時には、えーと、この問題の答え、2番ですね。『がっている』の形にしないといけません。んで、まあ、この『がっている』っていう言葉の使い方ちょっと注意なんですけど、「いまだけ」っていう時には『がっている』、『ている』の形にしますが、今じゃなくて「いつも」っていう時には『ている』の形にしないで、『がる』の形にします。まあ、例えば、「あの子はいつもお菓子を食べたがる」とか。「食べたい」っていうのも気持ちの言葉なので他の人には使えないんですが、「いつもお菓子を食べたい」と思っている子供だったら、「あの子はいつもお菓子を食べたがる」といいます。んで、今だけって言うんだったら、あのー、「食べたがっている」、『ている』の形にしましょう。
じゃあ、その次、今度は8番ですね。えーと、これは敬語の問題です。これは、自分が先生の部屋に行くと言っているので、自分が「行きます」っていうとき、謙譲語を使って「伺う」を使いましょう。答えは3番ですね。んで、他のは、124全部、これは謙譲語じゃなくて尊敬語の形になってるので、全部ダメです。自分が行くんだから、自分について話すときは謙譲語を使いましょう。
じゃあその次ですね。えーと、今度はこれはアドバイスをする時の表現です。他の人に何か教えてあげるって言うときの言い方ですね。んじゃ、それは答えどれかっていうと、何かを『したらどうでしょうか』って言います。答え4番ですね。んで、あの、まあこれは、Aの人が「どこかいいところありませんか」って聞いてるので、教えてあげる、アドバイスをあげるから、『たらどうでしょう』の形です。このアドバイスをするっていう日本語の文法は、みなさん他にも「したほうがいい」とか「しないほうがいい」、『ほうがいい』っていうのを勉強したことがあるかもしれませんが、えーと、『ほうがいい』っていうアドバイスの使い方は、ちょっと注意で、あの、2つのもののうち、どちらがいいですかっていうアドバイスだったら『ほうがいい』と言ってください。2つっていうのは、例えば、えーと、病院の話だったら「病院に行く」か「病院に行かない」か、どっちがいいかっていうときですね。例えば友達が、あのー、最近体の調子が悪いって言ったら、「じゃあ早く病院に行ったほうがいいよ」、今その人は病院に行ってないけど、でも、早く行ったほうがいい。行くか行かないかのどっちかだから、そういうときには『ほうがいい』を使いましょう。えー、ちなみに、この9番の問題の1と2と3は、全部何かをお願いするときですね。『させてください』っていうのも、『てもいいでしょうか』も『させてほしいのですが』も全部自分が何かしたいときのお願いの言い方です。「これをしてもいいですか?」っていう意味ですね。
じゃあ、その次、10番。えーと、今度は、『だけ』とか『ほど』の使い方ですね。えーと、これは4番の『だけで』です。これは『だけ』と、あとは『で』をいっしょに使ってますね。『だけ』の意味は、「ほかのものはありません」という意味ですね。例えば、「私のクラスの学生は中国人だけです。」って言ったら、「他の国の人はいません。」っていう意味ですね。んで、えーと、この問題は、このお菓子の作り方についてですが、そのお菓子の中に入っているもの、小麦粉と卵と砂糖、他のものは入っていません、という意味です。んで、もう1つ、助詞の使い方、『が』と『で』ですが、ここでは『で』ですね。何を使うか、っていうときのことばは『で』です。この「何を使うか」っていうのは、道具のときもそうだし、料理の材料のときもそうです。道具っていうのはたぶん日本語の勉強を始めてけっこう最初のほうにみなさんも習ったと思うんですけど、たとえば、「ペンで書きます」とか「はさみで切ります」とかね。あとは、あのー、乗り物とかもそうですね。「車で行きます」とか。んで、何かを作るときも、材料で、えー、材料の話をするときも『で』を使います。
じゃあその次、えーと11番、今度は、んーと、『まで』の使い方ですね。えー、これは、2番で『までには終わる』ですね。んーと、まずは『まで』と『までに』の使い方の違いを覚えましょう。『まで』っていうのは「ずっと」っていう意味ですね。たとえば、「今朝は8時までずっと寝ていました」って言ったら、昨日の夜から8時まで途中で1回も起きません。ずーっと寝ていました。その「ずっとする」っていうのが『まで』の使い方で、『までに』の使い方は「それの前に」っていうのとちょっと似てますね。例えば、「明日の10時までにレポートを出してください。」って言ったら、その10時より前にレポートを出してくださいっていう意味になります。まあ、正確に言うと、あのー、10時ちょうどに出してもぎりぎり大丈夫なので、完全に『前に』と同じではないんですが、まあ意味も使い方もだいたい同じですね。んで、えーと、あとは、『までに』のうしろに『は』をつけるか、『も』をつけるかの違いですが、この場合は『は』をつけて、「11時半までには終わる」。この『までには』っていったら、一番遅くても11時半。でも、もしかしたら11時半より前、11時20分とか11時とかに終わると思います。でも一番遅くても11時半で、それよりは遅くなりませんっていう一番遅い時間でも11時半ですっていうときの『は』の使い方です。
じゃあ、その次、12番。今度は、えーと、答えは3番ですね。これは、まずは、『なら』の使い方なんですが、「もし」っていうときの『なら』ですね。もし9時過ぎるなら、9時より遅くなるならですね。えーと、んで、『ようなら』、これは『よう』をつけてますね。この『よう』っていうのは、えーと、はっきり9時過ぎるってわかんないけど、ちょっとこう、友達と長く話しちゃって、このままだと9時より遅くなるかな、たぶんそうなるかなって考えた時の『よう』の使い方。んで答えが『ようなら』ですね。
えーと、じゃあその次、最後13番。今度は、えーと、ちょっと長いことばですね。いろんなことばがいっしょになってますが、答えは1番ですね。『ないほうがよさそう』と言っています。長いですね。じゃあ、まず、これはどんな文法なのかっていうと、えーと、1つ目に使われてる文法は『ほうがいい』ですね。さっきちょっとアドバイスのところでも『ほうがいい』っのをいいましたけど、ここでは話しかけるか、話しかけないか、どちらがいいか、と考えて、「話しかけないほうがいい」と言いましたね。んで、その次は、「話しかけないほうがいい」と、あとは、何かの様子を見て、そして、たぶんこうかなって考えた時の文法が「そうです」っていうものなので、えー、「話しかけないほうがいいです」と「そうです」をいっしょにすると『よさそうです』。普通はね、『そうです』の前はい形容詞だったら、『い』がなくなるだけなんですけど、でも「いいです」はちょっと特別で、『い』が『よ』に変わって、そして、えー、『そうです』の前に『さ』が入ります。そうすると『よさそうです』。んで、最後に『な』ってついてますけど、これ、ひとりごとのときによく使うことば。ひとりごとっていうのは、だれかと話すんじゃなくて、自分1人で話すことですね。んで、えーと、まあ、自分が考えたこととかをひとりごとでいうときに、『な』をつけます。例えば、「おなかすいたなあ」とか「きょうはあついな」とか、この『な』の使い方ですね。んで、この、弟が今、えーと、お父さんに話しかけない方がいいと考えて、そしてそれをひとりごとで言ってるから、最後に『な』がついてます。
はい、じゃあ、とりあえずここまが問題1ですね。えー、ちょっと長くなってきたので、1回ここで終わりにしたいと思いますが、続きもね、また時間があったら作りたいと思いますので、続きが聞きたい人はもうちょっとお待ちください。いろんな人からね、あのー、続きが早く聞きたいですっていうメッセージとかもらったら、もしかしたらちょっと早く作るかもしれません。えー、みなさんからの応援のメッセージ、いつもうれしく読んでます。みなさんからのメッセージがこのポッドキャストを作る原動力、まあ、このポッドキャストを作るやる気ですね、やる気になってるので、どんどんメッセージ送ってください。他にもなんかこうリクエストとか質問とかあれば、いつでも、えー、気軽にメッセージください。それじゃ今日はこの辺で終わりにしたいと思います。さようなら。