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episode071-080 Script

script 【episode078】

みなさんこんにちは。友です。これは日本語を勉強している人のためのPodcastです。教科書の日本語はおもしろくない。でも、ドラマや映画は難しすぎる!そんな人のために日本語教師の友がちょうどいい日本語で話をします。テーマはリクエストもできるので、リクエストがある人はぜひメッセージやメールなど送ってください。みなさんからのメッセージ待ってます。

さあ、今日もリクエストがあります。今日はえーと、いくつかリクエストをもらっているんですが、一回で全部の話はできないので、その中の一つを話したいと思います。今日のリクエストはアメリカからです。アメリカのスコットストーンさんですね。えーと、いくつかもらったテーマの中でとりあえず最初に書いてあるもの、相撲についてです。

相撲はたぶんみんな分かると思うんですが、相撲というのは日本の昔からある格闘技ですね。相撲をスポーツっていう人もいるかもしれませんが、相撲はスポーツっていうよりも柔道とか空手とかと同じ、格闘技、人と戦う競技ですね。たぶん相撲ってどんなものかっていうのは、日本語を勉強してる人は日本に興味があると思うので、まあだいたいの人は知ってると思いますが、一応簡単に説明しますね。相撲っていうのは、「土俵」っていう丸い円の中で、二人の人が戦う競技です。どうやって勝ちと負けを決めるかと言うと、まず一つは、その丸い土俵の外に出てはいけないということです。二人の人がお互いに押し合ってそして相手を土俵の外に出します。外に出された人は負けです。そしてもう一つ。土俵の外に出るだけじゃなくって、自分の足の裏以外のところが地面についてしまったら、それも負けになります。だから、膝をついたりとか手をついたりしたら負けなので、相撲では相手を土俵の外に出すだけじゃなくって、相手を投げることもします。相手を投げるっていうのは、柔道とも似ていますね。

さて、この相撲ですが、今では、あのー、スポーツみたいな感じでやっている人もとても多いんですが、もともとはこれはスポーツじゃなくって、神様の前でこの相撲をして、そして、何か、こう、これから悪い事がありませんかとか、今年は米がたくさん取れますかとか、神様に聞いたりする、そういうイベントでした。ですから、この相撲の動きっていうのは、ただ相手を倒すだけじゃなくって、悪いものをなくすっていうような意味を持つものとかがたくさんあります。ただ、今ではあのー、スポーツみたいなやり方をすることも多いので、ただ楽しむために見るって言う人もたくさんいます。そうなると神様はもう関係ないですね。

さて、この相撲ですが、日本に昔からある競技なんですが、でも、相撲をちゃんとやってる日本人というのはとても少ないです。「ちゃんとやってる」って言うのは、プロじゃなくてもいいですけど、その、毎日練習してるとか、クラブに入って練習するとか、そういう人ですね。他のスポーツ、たとえば日本では野球とかサッカーが人気ですけど、野球やサッカーはクラブに入って毎日練習する人っていうのはとても多いです。あと、他にも相撲じゃない格闘技だったら、柔道とかボクシングとか、そういうのもね、えー、どこかのチームとか学校のクラブとか、そういうので練習する人もとても多いですが、相撲はあまりやりません。まあ、俺も学校の授業でちょっとね、相撲したことはありますが、でも毎日しっかり練習して相撲っていうのはやったことがありません。学校の授業でやったって言っても、半分遊びみたいなものですね。服は着たままでやるし。学校の授業だからあまり危ないことはしませんからね。

さて、何でこの相撲はそんなにやる人が少ないのかって言うと、かなり他のスポーツと比べて特別な競技だからだと思います。もう、見たらすぐ分かると思うんですが、相撲をする人、力士って言うんですけど、力士の体ってめちゃくちゃ大きいですよね。大きいことを「でかい」っていうんですけど、力士は本当にでかいです。体重も重い人は、すごい大きい人は200キロぐらいあるんじゃないですかね。小さい人でも100kg以上ありますね。だから相撲するためには、まず体を作らないといけない。体が小さいと相撲ができないんですよ。まあ、できないことはないけど、でも小さい体、細い体だと全然勝てないから、相撲を続ける人はいませんね。

そしてこの相撲っていうのは、練習できる場所もかなり少ないです。さっき言った、相撲する場所、丸い円の中っていうのは、土俵って言うんですけど、その土俵があるところもとても少ないですし、相撲は体を大きくしないといけない、つまり太らないといけないんですけど、太るためには普通のスポーツでやるようなジョギングとか、あの、走って体力をつけるっていう練習はあまりできません。じゃあ、どうやって練習するかと言うと、その土俵がある部屋の中で、他の力士といっしょに実際に相撲したりとかして練習するので、自分一人じゃ練習できないんですよ。だから、その土俵がある、つまり相撲を練習する部屋に行って、そしてそこで他の人と一緒に練習しなければならないので、他のスポーツと違って、ちょっとね、始めるのも続けるのも大変です。なので、たいていの日本人のスポーツ※の楽しみ方はするじゃなくてみる方だと思います。俺もね、相撲は、まあ、そんなに好きっていうほどでもないんですけど、テレビも見ないからあんまり見ないんですけど、でも相撲の漫画とかは好きだしたまにね、あの、俺はボクシングとかキックボクシングとか、格闘技が好きだから、だから相撲の試合もときどき見たくなって、YouTubeとかで見ることはあります。本当に強い力士とか上手な力士の動きはすごいですね。相手を上手にコントロールして、そして投げたり外に出したりするっていうのが、見てておもしろいです。特に俺がすごいなーって思うのは、さっき体が大きくないと相撲は勝てないって言ったけど、でも時々小さい体、細い体でも勝つ人っていうのが出てくるんですよ。そういう人の相撲っていうのは見てておもしろいなと思います。すごく上手ですね。ただ、体も大きくて力も強い人が誰にも負けないぐらいすごい強い相撲を見せるって言うのもそれはそれでおもしろいですけどね。

ちなみに、この相撲をする力士ですけど、力士は日本人だけじゃなくて、外国人でもなることができます。外国人力士はみんな日本語が上手です。びっくりするぐらい上手です。ちょっと聞いただけだと、力士の、外国人力士の日本語って、外国人だって分からないぐらい上手です。なんでかと言うと、力士は、その、土俵がある、部屋って、その、相撲の会社みたいなものなんですけど、その部屋に入って、そしてその中でみんなでいっしょに生活しなければならないんです。そして、相撲を教えてもらうためには、日本語を覚えなければならないので、外国人力士のみなさんはすごく一生懸命日本語を勉強するそうです。勉強って言っても、学校に行くんじゃなくて、練習してるときに聞いて覚える人が多いそうです。あと、力士の名前ってみんな漢字で書いてあるから、外国人力士は部屋にいったときに最初に覚える字は、先輩のみなさんの名前の漢字だそうですね。名前を間違えてしまうとすごく失礼だから、みんな必死になって覚えるそうですね。日本語が上手になりたい人はもしかしたら日本に来て相撲をしたら上手になるかもしれません。

さてこの相撲、相撲というのは日本の伝統的な文化のひとつです。こういうふうにね、日本の文化に興味を持ってもらえるって言うのは、日本語教師としてとても嬉しいです。なのでみなさんも、日本の文化について、何かね、えー、話を聞いてみたいこととかあったら、ぜひメッセージを送ってください。それじゃあ今日はこの辺で終わりにしたいと思います。さようなら。

※「相撲」というところを、「スポーツ」と言い間違えました。

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