みなさんこんにちは、友です。これは日本語を勉強している人のためのpodcastです。教科書の日本語はおもしろくない。でもドラマや映画は難しすぎる!そんな人のために日本語教師の友がちょうどいい日本語で話をします。
さて、今日は日本の行事の1つ、お盆について話したいと思います。日本の8月の中旬になると仕事が休みになる人が多いです。なぜかというと、この時期は日本のお盆だからです。お盆っていうのは日本の宗教のイベントで、仏教と神道とどちらにもあります。神道っていうのは日本の宗教だから、もともと仏教とは全然違うんですけど、でも日本の仏教って、他の国の仏教とちょっと違うんです。日本の仏教は日本に来たときに神道と混ざっちゃったんです。なのでこのお盆は神道と仏教どちらも大体同じことをします。
じゃあ、お盆ってどんなものなのか。お盆っていうのは亡くなった人たちが自分の家に帰ってくるイベントです。ちょっと怖いですね。でも家に帰ってくるのは自分の家族なのでそんなに怖い話ではありません。全然知らない亡くなった人がみんなで自分の家に来たら怖いですけどね。さぁ、このお盆では亡くなった家族たちがみんな家に帰ってくるので、それで日本人はこのお盆の時期になるとみんな自分の家へ帰ります。それで8月の中旬に仕事の休みを取る人がとても多いんです。
最近ではお盆の時に特別なことをする人は昔と比べて少なくなったかもしれませんが、昔はお盆の時だけする特別なことっていうのがありました。俺は全然やってないんですけど、俺の祖母はやってたっていうことがあります。それが何かと言うと、まずはちょうちんを出します。ちょうちんっていうのは、昔の人が使ってたライトの代わりですね。ちょっと細長いボールみたいな形に切った紙の中に火を入れて暗い時に周りを明るくする、それがちょうちんです。
お盆の時にはこのちょうちんを出します。なんでちょうちんを出すかっていうと、亡くなった人が家へ帰ってくる時に、家がどこにあるのかわかりやすくするためです。それから、ちょうちんだけじゃなくて他にも出すものがあります。それはきゅうりとナスです。きゅうりとナスで馬と牛を作ってそしてそれを置いておきます。馬と牛を作るって言ってもそんなに難しいものじゃなくて、細い棒4本、手が2本と足が2本、それをきゅうりとナスにさして、そして置いておくだけです。この馬と牛、なぜ作るのかというとこれは乗り物です。亡くなった人が家へ帰ってくる時と、それから亡くなった人の世界に戻る時、その時に乗る乗り物がこの牛と馬です。まず、家に帰ってくるときには馬に乗ります。できるだけ早く家へ帰ってこれるように速い動物。そしてお盆が終わって亡くなった人の世界に戻るときには牛に乗ります。来る時は早い馬、そして帰る時はゆっくり歩く牛に乗ります。そうすることで、できるだけ長い間家族といっしょにいられるようにします。
他にもお盆の時にやる特別なことってたぶんいろいろあると思うんですけど、俺が知ってるのは、知ってるっていうか俺が実際にやったことがあるのはこれだけですね。ただ、これも今の俺の家では全然やっていません。俺の両親もしていません。祖母まででしたね、これをしていたのは。
たぶん俺だけじゃなくて、他の人もけっこうこういう特別なことをする人っていうのは少なくなってるんじゃないかなっていう気がします。ただ、特別な事はしなくてもお盆の時に家へ帰るっていうのはまだ一般的なことなので、毎年この時期になるとみんな仕事を休んで家へ帰るので、新幹線もバスも道路も、全部とても混みます。この時期にニュースを見ると大体どこのニュースでも渋滞の事について話していますね。渋滞とか後は新幹線の人の多さについてですね。
これが日本のお盆なんですが、ただ今年はちょっと特別で、いつもだったらすごくこんでる新幹線がガラガラです。理由はたぶんみんなもわかると思いますがコロナです。お盆の時はみんなが家に帰るので家族だけじゃなくて親戚もみんな集まります。ですから親戚っていうのは自分の親だけじゃなくて自分の祖父母。祖父と祖母ですね。つまりおじいちゃんとおばあちゃん。祖父母にも合う会うし、他にも祖父母と同じ位の年代の人もいるかもしれないし、俺みたいに大人になると自分の親だってだんだんお年寄りって言う年齢になってきますから、その人たちにコロナウィルスをうつし、うつしてしまっては大変なので、今年はお盆だけど帰省する人がとても少ないです。あ、帰省っていうのは自分の家へ帰ることです。
さて、それじゃあ今日は日本のお盆についての紹介でしたが、今年の夏は中止になったイベントがたくさんあります。花火大会とか、お祭りとか、そしてこのお盆の実家に帰るって言うイベントですね。できないことが多くてとてもストレスがたまりますが、一刻も早くこのコロナウィルスが落ち着くといいですね。皆さんもこのコロナウィルスにかからないように気をつけてください。それじゃあ今日はこの辺で終りにしたいと思います。さようなら。